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映画ばかり見てて学生の本分を見失いつつある大学生の雑記です。サッカーも見ます。

2014年の新作映画 (個人的)ベスト10

2014年を振り返る、ということで
見た映画の中から特に面白かった10本について
一応ネタバレなしで


10位 『フルートベール駅で』

黒人の若者が無実の罪により白人警官に射殺されたという実話を基に、その若者の最期の1日を描く。オチを最初に見せてくるから、主人公が家族や友達と過ごす、大変だけども幸せな時間の描写がすごくつらい。


9位 『悪童日記

原作はその主人公がMOTHERシリーズの主人公、リュカとクラウスの名前の由来となった亡命作家アゴタ・クリストフの小説。別れ際に両親が双子に託した2つの信念が、戦時下の厳しい環境の中で歪んでいく様子を描く。双子の眼差しが凛々しい。


8位 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

マーベルヒーロー久々の大当り。タイトルが出てくるまでのシークェンスの吸引力。とても完璧とは言えない傷物のヒーロー像が人間味を引き立て、スケール感のある宇宙描写がスター・ウォーズを彷彿させる1本。I am Groot!!


7位 『ある過去の行方』

『別離』の監督が描く、離婚映画。内容はよく覚えてないけど、見た後は笑顔を作ることすらままならない鬱状態が寝るまで続いた。


6位 『怪しい彼女』

老いの映画。
口煩い70歳の老婆が20歳に若返る話。シム・ウンギョンがマジで20代のおばあちゃんだった。老いってそんなに悪いことじゃないのかも。あくまでもコメディ。


5位 『ウルフ・オブ・ウォールストリート

虚栄の映画。
178分の長尺があっという間。『紙の月』でも提示されてたテーマだけど、偽物で手に入る幸せは偽物。そんな偽物の幸せをひたすら取り繕って本物に見せようとするジョーダンの振る舞いが滑稽で虚しい。


4位 『アデル、ブルーは熱い色

愛の映画。
カンヌ国際映画祭の歴史上初めて、作品だけではなく主演の2人にもパルムドールが授与された。異性同士のセックスを見ているのに感じる違和感、同性同士のセックスを見ているのに感じる安心感。いかにもパルムドールらしい、鬱映画。あんなに愛し合っていたはずなのにね。


3位 『ホドロフスキーのDUNE』

魔法の映画。
カルト映画界で絶大な人気を誇るアレハンドロ・ホドロフスキー監督の、陽の目を見ることなく頓挫したとあるSF映画について、関係者の様々な証言によってその全容を明かしていくドキュメンタリー。このジジイは自分の映画の話をしている時が一番輝いている。見てから4ヶ月くらい経つけれど、街中を歩いている時、家でテレビを見ている時、目に写ったものにふとDUNEを感じることが今でもある。


2位 『6才のボクが、大人になるまで。』

時の映画。
12年間を描くために、同じキャストを使って本当に12年かけた映画。起承転結も無いようなストーリーだけど、この映画が一体何者であるのかは劇中の台詞で然り気無く提示されている。積み重ねた12年がラストに与える力強さ。一瞬は僕らから逃げない。


1位 『たまこラブストーリー

初恋の映画。
キスシーンすらない恋愛映画って珍しい。TVアニメの続編のはずなのにすんなり入り込める。この恋愛のうぶな感じ、きっと誰もが1度は経験しているはず。


上位3本は正直どの順番にするか凄く悩んだので、見た回数の多い順に上から並べてみた←
選外になった映画を眺めてみても良作揃い。『ダラス・バイヤーズクラブ』は主役2人の演技が凄まじかったし『ビフォア・ミッドナイト』とかビフォアシリーズ三部作の集大成って感じで良かったし、『LEGO(R)ムービー』はレゴで映画を撮った理由までしっかり示してたし、『グランド・ブダペスト・ホテル』はお洒落でワクワクしたし、通ぶって『刺さった男』とか入れてみたかった気もする…実際面白かったし。10本だけ選ぶって難しい。時間があればベスト20を作りたかった…

今年は実験とかで忙しくなりそうだし、去年ほど多くは見れなさそうだけど、まあ卒業に支障をきたさない範囲で。